台風対策に窓シャッター
近年は異常気象による自然災害が増えており、特に大型化した台風による被害は記憶に新しいことだと思います。こういったことから防災への意識の高まりとともに、窓につけるシャッターへの注目度が上がっています。
ところが、戸建ての1階にある窓や、庭に出る大きな掃き出し窓にはシャッターや雨戸が設置されていますが、2階の窓には付いていないことがほとんどです。
窓シャッターって何?いつからあるの?
シャッターといえば、ガレージやお店の入り口などの戸締りにつけるイメージがありますが、窓シャッターとは、その名の通り、家の窓に取り付けるシャッターのことです。まだまだ一般的な存在ではありませんが、実は25年ほど前からあります。
以前は、家の窓についているのは「雨戸」でした。しかし、1階は防犯性を高めるためにつけていますが、少しでもコストを下げるため、2階には雨戸をつけない建売住宅が増えてきたのです。
中でも、設備を極端に減らして価格を下げたローコスト住宅は最初のプランには雨戸やシャッターが入っておらず、必要な場合はオプションで付けるような扱いになってしまいました。
近年は、防犯だけでなく防災意識の高まりから、1階の窓だけでなく、2階の窓にもシャッターを取り付けるご家庭が増えてきました。ただ、全部の窓に取り付けるのではなく、防犯上気になる部屋である寝室やリビングなどに取り付けるご家庭が多いです。
台風などによる飛来物で窓を破損した経験のあるご家庭なら、すべての窓に取り付けたいと思うかもしれません。
今後、窓シャッターは住宅にとってスタンダードなアイテムとして扱われることになっていくと考えられています。
巨大化する台風から家族を守るために(防災)
台風被害。2018(平成30)年9月、大阪だけでなく全国各地で猛威をふるい、甚大な被害をもたらした台風21号。
大阪でも、あまりの風の強さに風圧で窓が内側に膨らんで割れてしまったり、飛来物が高層マンションの窓を突き破ってしまった被害もありました。
こういった対策として、窓ガラスにガムテープを「X」の字型に貼ることや、閉めたカーテンを天井と床にテープで固定することで、割れたガラスが室内に飛散しないようにするご家庭もありました。
しかしこれでは、ガラスが割れてしまうことに変わりはありません。窓ガラスが飛散しなかったとはいえ、そこから新しいガラスが入るまでには時間がかかってしまうのです。
ガラスが割れましたという連絡をしても、すぐに私たちのような業者が来てくれるとは限りません。そして対応できるのは台風が収まった後です。
つまり、台風の暴風雨が吹き荒れている間や、収まってから数日間は「ガラスの入っていない窓」のまま生活しなければならないのです。
たった1枚のガラスがないだけで、不安な日々を送らなければなりません。
窓シャッターは、自然災害時に窓ガラスを守るだけではなく、不安な状況を生み出さないように守ってくれる存在なのです。
窓シャッターは空き巣や泥棒を寄せ付けない(防犯)
ところが、私たちのように窓や玄関を中心とした工務店をしていると、「空き巣に窓を割られたからガラス交換をしてほしい」という依頼がくるのです。実際、泥棒の最も多い侵入経路は「窓」なのです。戸建て住宅で玄関をバールでこじ開けられたり、マンションやビル以外で鍵をピッキングされて入られたりということはかなり少ないです。
ところが、私たちのように窓や玄関を中心とした工務店をしていると、「空き巣に窓を割られたからガラス交換をしてほしい」という依頼がくるのです。実際、泥棒の最も多い侵入経路は「窓」なのです。戸建て住宅で玄関をバールでこじ開けられたり、マンションやビル以外で鍵をピッキングされて入られたりということはかなり少ないです。
ところが、ここに窓シャッターがあると、まず侵入する家として選ばないのです。もっと侵入しやすい家を選ぶからです。つまり、買い物などにちょっと出かけるときでも窓シャッターを閉めておくと、物理的に守るのではなく、泥棒の心理的にその家を除外させることができ、結果的に泥棒を寄せ付けないのです。
窓シャッターで快適な生活を自由自在に実現できます(防音・遮光)
窓リフォームでの「内窓」の項目で防音効果についてお話ししましたが、窓シャッターにも防音効果があります。窓とシャッターを両方閉めることで、室内に入り込む騒音を、およそ30デジベルも低減します。騒音が減ると、静かで穏やかな夜を過ごせるので、睡眠の質も上昇し、心地よい眠りとスッキリした目覚めが期待できます。
また、日中に眠りたい場合や、部屋を暗くしてプロジェクターなどで映画を見たい場合にも、窓シャッターは効力を発揮します。
カーテンでは隙間から光が漏れてきますが、シャッターなら暗さをしっかり確保できます。
逆に、シャッターは閉めて眠りたいけど、風は通したい場合は、リモコンスリットシャッターがオススメです。程よく遮光をしながら心地いい風をお部屋の中に取り込みます。リモコンスリットシャッターについては次の項目でご紹介します!
窓シャッターの種類
窓シャッターは「リモコン(電動)スリットシャッター」「リモコン(電動)シャッター」「手動シャッター」の三つに分類されます。カラーはバリエーションの中からご自宅の壁に合うものを選べます。またサイズに関しては、窓のサイズがシャッターの規格サイズに合う場合はそのまま使えますが、サイズに大きな違いがある場合はメーカーの工場で窓のサイズに合わせた大きさに加工して取り付けます。
昔からある手動操作で開け閉めする基本的なシャッターです。開け閉めの面倒さがありますが、三つの種類の中で最もコストがかかりません。
座ったままシャッターを下ろすためのロープや、フック棒でラクに閉めることができます。
リモコンを使って、電動で開け閉めが出来るシャッターです。ボタンひとつで操作ができるので、毎日の手間がありません。シャッターの下に障害物があると自動で止まる感知機能や、停電などの非常時に手動で開けられる気候も搭載されています。
年配の方でもラクに使えるので、近年スタンダードになりつつあります。
リモコンシャッターと基本的に同じ機構を持っていますが、シャッターのスラット(シャッターを蛇腹状に構成している横長の部材)とスラットの間に「スリット(隙間)」を開けることができます。
このスリットから心地のいい風が抜けていき、やわらかな光が差し込みます。
リモコンスリットシャッターは井上昇商店でもイチオシの商品です。実際に自宅に取り付けて日常で使用しているので、どんなご質問にもお答えできますよ。個人的に使ってみて、「絶対に電動がいい!」「スリットの存在は大きい!」と確信しました。
窓シャッターはつけたいけど、コストはかけたくないという理由で「手動シャッター」にしようとするお客様もおられますが、せっかく取り付けても、出掛けるときに面倒くさいから閉めないというのは意味がありませんし、とてももったいないです!
シャッターと同じ役割をする「雨戸」を取り付けることももちろんできます。特に日本家屋や和庭などのテイストを壊さずにピッタリと溶け込むのはシャッターよりも雨戸かもしれません。窓シャッターと同じように、窓の上から簡単に取り付けられます。
シャッターの取付工事はこのような流れで行います
事前に、窓シャッターを取り付ける窓のサイズを計測します。
具体的にどのような窓シャッターを設置するかのお打ち合わせをし、お見積りをいたします。
窓とシャッターの隙間を少なくするために、シャッターをメーカーで計測したサイズに加工します。
シャッター枠と枠カバーを取り付けてシーリング処理をします。(場合によっては下地部材を付けてから枠を取り付けます)
シャッターボックスを取り付けて、シャッターを吊り込みます。電動の場合は、配線工事を行い、動作確認をしたら完成です。
施工事例
お客様の声
半信半疑のスリットシャッターで大正解
お友達で家で窓シャッターを見てからずっと興味はありました。井上昇商店さんに相談させてもらったのですが、とても熱心にリモコンスリットシャッターを勧められました。本当にそんなにいいのか半信半疑でしたし、値段も手動や通常のリモコンシャッターに比べると高いので悩んだのですが、思い切って大正解でした!やはりこのスリットがあるだけで全然違います。シャッターを閉めているのに光や風を感じられるのはとても嬉しいです。
うるさい雨戸を外してリモコンシャッターに
いつも寝る前に雨戸を閉めていたのですが、古くなっていたためにガタガタとうるさい音が出て、近所迷惑になってしまうなと悩んでいました。雨戸を新しい雨戸にしようと思いましたが、開け閉めの面倒くさくないリモコンシャッターにしたのです。開け閉めがリモコンで簡単にできてしまうので、出かけるときも閉める習慣ができました。おかげでお昼の防犯の面もバッチリです。
台風に備えてシャッターを取り付け
ここ数年の大型台風でとても怖い思いをしたので、雨戸を取り付けようと井上昇商店さんにご相談しましたが、最終的にシャッター、しかも電動のスリットシャッターにしました。防災だけでなく、防犯でもバッチリ対策ができました。オプションでつけたタイマーリモコンで朝晩決まった時間に閉まるので、生活にメリハリが出てきました。