吹田市にて築20年の戸建住宅の外壁窯業系サイディングの目地が縮んで隙間ができている。
吹田市にて築20年程の2階建て住宅を中古で購入されたお客様より、住みだしてから住宅をじっくり見た事がなかったが、2か月ほど、自宅にて仕事をする機会があり、外壁をなんとなく見ていくと、外壁の目地が縮んで穴が空いていたり、切れてしまっているのを発見しました。梅雨に入り、頻繁に雨が降るので、外壁の目地に出来た縮みや切れをそのままにしていて大丈夫なのか心配になり、点検をしてほしいとのご依頼を頂きました。
吹田市にて外壁の目地の状態の点検に来ています。
2階建住宅でお客様宅に使用している外壁材は窯業系サイディング材になります。
窯業系サイディング材の間に埋め込まれているのが目地部分になります。
目地は弾力がある柔らかな粘土のような材料になります。
築年数が20年たった目地の状態になります。
外壁の窯業系サイディング材の間に埋め込まれている目地が縮んで隙間が出来ています。
そして目地の表面に亀裂や穴が空いている部分も確認できました。
【外壁窯業系サイディング材の目地の役割】
住宅を建てた時の目地は弾力があり、外壁窯業系サイディング材の間に隙間なく埋め込まれています。
ここで使用されている窯業系サイディング材は、デザインが豊富で色んな模様を選ぶ事ができます。また耐火性もあります。
ただし、この窯業系サイディング材は衝撃が振動に弱いという弱点があります。
窯業系サイディング材に衝撃や振動が伝わった時に窯業系サイディング材にかかる負担を和らげてあげる事が必要になります。
和らげる役割をしているのが目地になります。
窯業系サイディング材を使用してる住宅には、窯業系サイディング材の間に一定の間隔で目地が埋め込まれています。
弾力性のある目地を外壁サイディング材の間に挟む事によって、衝撃や振動が起きた時に外壁材に伝わる負荷を目地が吸収してくれます。
それだけ目地は重要な役割を担っています。
【外壁の目地が傷む過程】
目地は重要な役割を担っているのですが、役割を最大限発揮できる期間は7年~10年程になります。
目地自体は輪ゴムに似ていて、年数がたつと固くなって縮んでいきます。
固くなり縮む原因は太陽の紫外線や雨によるものです。
固く弾力が無くった目地は衝撃や振動をうまく吸収する事が出来なくなるので、外壁窯業系サイディング材の負担が大きくなります。
劣化し切れたり、隙間が出来たりしている状態の目地をそのままにしておくと、外壁材として使用している窯業系サイディング材本体に割れや欠け、が出てきます。
そして目地の隙間や切れた部分から雨水が侵入して、外壁材自体が浮いてきてしまう場合もあります。
理由としては外壁材はビズで固定されています。侵入した雨水がビスに当たる事によって錆が発生してきます。
錆びたビスは固定する力が弱くなるので、外壁材が浮いてくるのです。
【修繕費用の増加】
通常、窯業系サイディング材を使用して建てられた住宅の外壁は、目地の交換、窯業系サイディング材表面の塗装で外壁材を長持ちさせます。
ところが、気が付かないうちに劣化が進んでしまうと、
外壁塗装をするにしても下地作業の費用が増加したり、外壁材表面の劣化が激しい場合は塗装をする事が出来ず、外壁材を張り替える工事になります。
そのため適切な時期に補修や修繕をしてあげる事で、不必要な費用を防げ、また大事な住宅の外壁材も長く使用していく事ができます。