豊中市にて長年の雨の影響でサビついて強度が落ちてしまった鉄の枠を塗装で保護していました。
鉄の枠が劣化でボロボロになり、いつか折れてしまうのではないかと不安になったことがきっかけ
【サビて弱くなってしまった鉄の枠を塗装で守る】築30年ほどのマンション最上階に取付られている鉄の枠が劣化が進んで、サビついてしまっている。だんだん状態が悪化してサビだけではなく、サビた部分から小さな穴が空いたりしている。また鉄の枠自体が弱くなっているので、衝撃や振動で折てしまわないか心配。これ以上劣化していかないように対応してほしいとのお問合せを頂きました。
【劣化でボロボロになった鉄の枠】
こちらが作業前の鉄の枠になります。もともとは鉄の枠にグレー色の焼き付け塗装が施されていました。
そして焼き付け塗装の効果のおかげで雨水を弾いて劣化を防いでくれていました。
【鉄がサビる原因】
通常は鉄の枠には塗装がされていて、鉄の枠の表面には保護膜ができています。
雨水が降っても保護膜の効果で、鉄の枠表面に停滞せず流れていくか、停滞しても保護膜上で乾燥して無くなるかになります。
保護膜が弱ると、鉄の枠に雨水が当たった時に、弾ききれなかった雨水が鉄の枠にしみ込み、しみ込んだ雨水と酸素が当たり違う成分が発生します。その成分が酸化鉄と呼ばれるものになります。そして酸化鉄がたくさん集まって目に見えるようになったものが【サビ】になります。
サビは様々なトラブルを引き起こします。そのため早めの対応が大事になります。
【塗装前に下処理】
一番最初の写真が塗装前の鉄枠になります。
まずは塗料(保護膜)がきれいに塗れるように、また塗料(保護膜)を鉄の表面にしっかり密着させるために、現状の表面にこびりついているサビをできるだけ、そぎ落していきます。ケレン作業になります。
この作業を怠るとサビのギザギザや破片が残り、塗料(保護膜)を塗った時に見た目が汚くなり、密着力も弱くなり、塗った塗料(保護膜)が早い段階で剥がれてきます。
施工不良を未然に防ぐ大切な作業になります。
【下塗りサビ止め】
下処理が終われば、サビ止め成分が入っている下塗り材を塗っていきます。
鉄などサビが原因で劣化してしまったものは、劣化原因を抑えるため、サビの発生を軽減してくれる下塗り材を使用します。
鉄でもサビていないもので、見た目を綺麗にしたい場合はサビ止めが成分が入っていない下塗り材を使用する場合もあります。
【上塗り塗料を塗っていきます。】
下処理、下塗り作業が完了したら、鉄の表面を守ってくれる塗料(保護膜)を塗っていきます。
塗料(保護膜)は2回にわけて塗っていきます。
理由としては塗料(保護膜)に厚みをつけて少しでも長い間鉄を守るようにするためです。
2回目の上塗り作業が終わり、全行程が完了しました。
これでお客様の心配事も解決されました。